深夜
 子供の頃はずっと
 こんな風に震えていたよな
 ままならない日々と自分を
 持て余しては
 一人勝手に
 苛立っていたんだ
 


 冷蔵庫を開ける
 冷えたアルコールに手を伸ばす
 大人になるのは安直な事だな
 こんなに簡単に
 逃げ道が見つかるのなら

 膝を抱えてただ震えていた、あの頃の自分を思いながら
 大きくあおった一口の苦さが
 情けなくて
 ああ、もう、
 耐える事すら出来ないのだ
 こんな夜に
 一人蹲る事にすら
 私は…

 冷えたアルコール
 強制的に麻痺していく
 ほっとして目を閉じる
 大人になるということは
 鈍っていくと言う事か…

 落ちていく感覚に身をゆだねながら
 もう二度と
 戻れない
 あの頃には
 もう戻れないんだ

 揺らめいていく想い出を
 鮮烈な風景を
 記憶の中に抱えているだけ
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by ichimen_aozora | 2004-12-07 12:52 | ひとり
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