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漠然
 いつかきっときっときっと。
 私達は。
 何かを選択して。
 きっとこの手は。
 離れ行くだろう。
 そのとき。
 そのときまでは…

 上手く夢に見れない将来を、私は。
 時々思って、見なかったことにして。
 日常の中に埋めてしまおう。
 この忙しい日常の中。

 上手く描けない未来の図が、薄っすらと哀しくてもきっと。きっと。きっと。
 今はまだその時期ではないのだろう。
 私は。
 手を伸ばし。
 まだ届く事に。
 安堵して目をつぶる。
 今はまだ。隣に感じる温度が。
 温かいことを確認して笑った。
 未来はいつか。
 一瞬先か。
 未来が訪れるまでずっと。
 二人でいれたらいいね。
 未来が見えるまでずっと。
 逃げずにいれたらいいね。




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by ichimen_aozora | 2004-09-30 17:59 | ふたり sideA
願い
 思いがけず手に入れたものは予想よりも大きくて貴重で、失うかもしれない可能性に身動きが取れなくなる。
 いつかふいにまた失くしてしまうかもしれないと思うと怖くて怖くて、自分から手を放してしまいそうになる。
 振切って逃げて見なかったことにすれば傷付かないだろうか?
 この手には初めから何もなかったと思い込むなら失った事実は消えるだろうか?
両手のひらを見つめてそっと思う。
 どうか私から守りきれますように、と。

 もう何もなくしたくないと思うのは私の傲慢な願いで、叶えて欲しいと願うことすら勝手だと思う。
 思うけれども。不遜な私はとどめることも出来ずに願い続ける。
 どうかどうか、平穏無事な毎日が飽きるほど続きますようにと。
 飽きるほど続いた毎日の中に穏やかな安らぎを探せますようにと。
 ずっと。ずっと。
 近くにいれたなら。
 もう一度自分たちを特別だと思おう。
 私たちは特別に、出会って引き合った二人なのだと自慢げに手をつないで。




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by ichimen_aozora | 2004-09-27 04:14 | ふたり sideA
刹那
 いったいどこで…
 分岐点は…
 いつの間に…
 もう冗談だとは笑えない。
 余裕の無い瞳に、気付かないでほしいと思う。
 せめて、気付かないでと願った。
 独占欲が強い女だと、ばれないければいいと祈った。

 裏表の逃避行。
 例えば。
 光に向かう小道のような。
 遠くに見えるアーチまで。
 駆け抜けるだけの体力は…

 こだまする。
 想い出などは無い。
 ただ、いま。
 今が全てと。



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by ichimen_aozora | 2004-09-26 04:59 | ふたり sideA
途中
「あなたが思っているより私、もう少し、淋しいのかもしれないよ」
「だから?」
「だからたぶん、あなたに悪い」
 私は卑怯で、その上、過去や思い出を断ち切れない。捨てきれない想いを胸に、何も忘れたくないと思ってる。全部、抱えてさえいれば、大人になんかならずにすむと。信じていた。信じたかった。そんな私の腕を擦り抜けて落ちていった物は、何だったんだろう?
 そして今、私が抱えている物は?
 だけど私は大人になった。あれほど強く願ったのに、子供のかわいらしい感傷だと我知らず目をそらせる程度に。

 本当に、大人になんかなりたくなかったんだ。

 私は何を忘れ、何を犠牲にして、何を放棄したんだろう。あの頃。守りたかったものは沢山あったのに。もう何も、思い出せない。今私は、大切な物など何もないもの。守るべき物は何?行くべき場所は?すべき事は?
 何も忘れたくなんかなかったのに。私は多分。私を守る為に。時間を拒み続けて自分が壊れてしまわないように。私は私を、さりげなく裏切った。さりげなく、それでいて、気付かせないように鮮やかに。
 私は変わらない。だって変わりたいなんて思ってないもの。
 なんてね
 嘘ね。
 変わったわ。



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by ichimen_aozora | 2004-09-26 04:32 | ひとり
季節
 忘れないで。忘れないで。忘れないで。
 それが私の願いだろうか?
 忘れたいのに。忘れたいのに。
 鮮明さだけ消えないよ。
 夏ごとに。めぐる度に。
 変わらずに君が好きだよ。
 ずっとずっとずっと好きだよ。

 空回りだとしても。私だけでも。
 自己満足でも。
 ごめんね。
 どうしても。



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by ichimen_aozora | 2004-09-26 04:24 | ひとり
遠く
 背伸びして、手を伸ばして、空を仰いで、探していたもの。
 どこかにあると、信じていた、どうしてもほしい、最高のもの。
 それがなんだか、わからないまま。



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by ichimen_aozora | 2004-09-26 01:20 | ひとり
白昼夢
呆れるほど哀しい君の眼が、はらりと翻って妙に光った。冷たい風が髪を揺らして、窮屈そうにポケットを探った。
何も見たくないような、平らかな視線が遠くに逃げて。
届かない、と思った。
どうにも、君には、どうしたって届かない。

ベルが鳴って、ガラスの向こうの君が少し傾ぐ。走り出すスピードを止められる訳もなくて、ただ突っ立って見送っていた。
また逢える日は来るのだろうか?
君は手を振ることもなくて、でも真っ直ぐな視線は僕を刺し、酷く責められている気がしていた。つい怯んだ僕が目を逸らしたのはほん一瞬だったけど、窓越しの君はもういなかった。
失う事は本当に簡単だ。決して元に戻らないものほど、まるで罠か何かのように。さり気なく穏やかに消えて行く。
僕にはそれを止める力などあるのだろうか?
誰もいなくなったホームは静かで、どこにも繋がってないような気がした。
僕は独りで、今までもこれからも、どこまでも独りのような気がした。階段を上れば、本当にそこは見知った街だろうか?
僕はぼんやりと佇んでいる。現実など、永遠にこなくても構わない。



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by ichimen_aozora | 2004-09-25 05:57 | ひとり
夏と青と空と夕焼け
 私たちはきっと、互いに臆病で優しすぎて、小さな嘘ばかりついていた。自分を守るために。お互いを守るために。
 それは罪もなく他愛ないものばかりだったけれど、自分ばかりをひどく狭い場所に追い詰めて、私たちは、窒息しそうになって目を背けた。
 ひどく小さな嘘だったのに。
 今なら分かる。守りたかったものはとても些細なもので、そして、そう簡単に失われるものではなかったのだけれど。
 あの頃、私たちは何も分からずに。
 ほんの少し傷付いただけで、粉々に壊れてしまいそうで。
 まるで近づけなかったね?
 思わず伸ばした手が空を掴むだけ。

 君は今頃どこにいるのだろう?
 私は。私はここにいます。
 背が伸びたけれど、空は相変わらず高いままです。
 色々な事が変わったと言うけれど、それでも抜けるように青く見えます。
 君は今頃、何をしているだろう?
 また出会えたらいいのにと心から思っていました。
 何も行動は起こさないまま、私は空を見上げたままで、心から願いました。
 もしもう一度会えたときにそれが奇跡だとか運命だとか思えるように、探さないでいようと思いました。
 私はここです。変らないまま。
 何か、原点のようだと思うのです。
 夏と青と空と夕焼け。
 あなたには伝わるといいなと願っています。




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by ichimen_aozora | 2004-09-25 05:49 | ひとり
現在
 いつかきっと、遠く、近く、私たちは離れてしまうだろう。
 これは哀しい予感だろうか?私は淡々と考える。
 いつか、きっと、隣りあわせでは歩けない。
 分かっている。分かっているけれど。
 今、繋いだ手を右手に感じる。

 例えば結末が別れしかないなら、手を繋いではいけないのだろうか?
 



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by ichimen_aozora | 2004-09-25 05:42 | ふたり sideA
 滑るように静かな流れで、通り抜けていく穏やかな時間に、
 君は一人、立ち尽くしている?
 僕が隣にいることを、君はちゃんと覚えている?
 世界に所属できないように君は、流れの真ん中で歩みを止める。
 伸ばした背筋が潔くて、とても淋しいのだと分かっていた。
 緩慢に振り返る、視線がただ投げかけられる。
 感情が読めないいつもの瞳は、ただ存在だけを主張する。
 君は振り返り、そしておもむろに笑うだろう。
 完全に割り切ったような表情の向こうで、でも君はとても淋しいのだろう。

 冷たい雨に打たれているようだね。
 いつも。いつも。
 冷えた体を気にすることもなく。
 ただ雨の中にいるようだね。

 温まってもいいんだよ?
 誰かが差し伸べてくれた手を取ることは
 決して卑怯ではないんだよ?
 何も弱くなんてないんだよ?

 僕はいつまでも何も出来ずに。
 君の隣に立っていた。
 ここに傘があるんだよ。
 差し伸べる手もあるんだよ。
 ただ振り返った瞳だけが、僕の全てを拒絶する。
 優しく優しく否定する。
 君は笑って、ぞっとするほど
 つめたく冷えて
 僕は動けないまま、立ち去ることも出来ないまま。
 そして傘も捨てられないまま。

 まるで、賭け事みたいな人生だよな。
 そう言って君が笑って、僕は答えを探せなかった。




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by ichimen_aozora | 2004-09-25 05:40 | ふたり sideB