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静かな夜
 会う機会が減っていって
 電話が上手く繋がらなくなって

 ああどこかで
 別の恋でもしているのかなと漠然と思う。

 怒ってもいい場面だろうか
 罵ってもいい立場だろうか

 でも僕のこころに満ちるのは
 ひたひたと静かな哀しみだけだ。
 
 こんなに遠く離れてしまって
 めったに会えない君の事を
 繋ぎとめられなかったのは僕なんだ。
 緩やかに遠ざかっていく君のこころを
 僕はずっと気付いていたのに。

 見知らぬ誰かに魅かれていく君の事を
 何にも出来ずに黙ってみていた
 哀しくて切なくてそればかりに埋め尽くされて
 蹲って目を塞いでいたんだ。
 気付かないふりをしていたかった。
 幸せそうな無邪気な素振りで
 それが全てだと思いたかった。

 本当のことなど知らないけれど、どこかで恋などしたのだろう
 本当のことなど言わない君に、やっぱり僕は何も聞けないだろう

 僕は今から飛行機に乗って、君の街まで会いに行く。
 これで最後になるだろう。別れ話になるだろう。
 それでも僕は君に会いに行く。
 最後くらいはせめてこの瞳で
 君を真っ直ぐに見つめてこよう。

 これで最後になるとしても。
 僕は君の幸せをずっと祈っている。
 今はまだ、メリークリスマスと上手く笑えなくても。
 君の未来に祝福を。
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by ichimen_aozora | 2004-12-24 23:14 | ふたり sideB
冬の間
 最近は、季節の区切りが曖昧だ。
 ハロウィンだといって街中がかぼちゃに溢れかえっていたかと思えば、11月に入ったとたんにクリスマスカラーにはっきりと染めかわった。
 イベント好きな街はいつも過剰に自分を飾る。過剰で、そして気が早い。待たされる時間ばかり長くて、余韻に浸る暇はなく、季節は次々に移っていく。
 11月のクリスマスはさすがに早すぎると彼女は呆れていたけれど、12月に入って僕たちの街のツリーにも灯が燈ると、今年は早めに見に行こうと、僕を誘った。
 僕たちは授業が終わると、いつもの図書室はパスして学校の傍のファミレスでココアを飲んで、それからほんの少し遠出をした。

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by ichimen_aozora | 2004-12-04 01:48 | ふたり sideB